今日と明日で少し英語とは別にアメリカとカナダの歴史について書いてみようと思います。今日はまずカナダから始めさせていただきます。
皆さん、アメリカの独立記念日は7月4日であることはご存知の方が多いと思いますが、カナダの建国記念日はいつかご存知でしょうか?
それはアメリカの独立記念日の3日前の7月1日です。但し、カナダ建国はアメリカ独立の91年も後のことです。
カナダは2日前、今年の7月1日に150年目の建国記念日を迎えました。
実はこの年は日本にとっても非常に重要な年でした。
それは大政奉還が行われた年だからです。
明治維新は翌年ですが、実質明治政府がこの年に成立したと考えると実はカナダの建国と近代日本の成立は同じ年となる訳です。これは意外に知られていない事実だと思います。
日本では2月11日の建国記念日には特別な式典はなく、今年が大政奉還から150年、近代日本の誕生から150年と意識している人は余りいないと思います。
カナダへの殖民はフランス人がヨーロッパにはいないビーバーの毛皮を求めてセントローレンス川を登り、1535年フランス人のカルティエが今のケベックシティとモントリオールに到着し、フランス領土と宣言してから始まります。
その後、アメリカ独立後、イギリス側についた王党派と呼ばれるイギリス人がカナダに移住し、フランス人とイギリス人の混ざった今のカナダができました。
ところで、何故、アメリカは独立記念日で、カナダは建国記念日なのでしょうか?
アメリカは独立記念日でカナダは建国記念日であるのはアメリカはイギリスと戦争をして独立を勝ち取りましたが、カナダは英連邦の国として国が成立したからです。今でも、カナダの紙幣にはエリザベス女王の顔があります。
実はカナダにはまだカナダから独立しようと考えている大勢のフランス人がいます。実際に1994年にはケベック独立の国民投票が実施され、反対51%、賛成49%であわや国が二つに分かれる危機がありました。私は当時、トロントでその現場を見ていましたが、本当にギリギリのところでカナダという国が残った瞬間でした。
ここら辺で、少し英語の話をします。
カナダは英連邦の国ですが話される英語はむしろアメリカに近く、カナダとアメリカの英語の違いは限定的です。
例えば、アメリカではCity Centerですが、カナダではCity Centreと綴ります。
アメリカでトイレをRest roomと言いますがカナダではWash roomと言います。
カナダの方言があるとしたら、1つ。それはEh(エイと呼びます)です。意味は – だね?
と相手に共感を求める時に最後に添える言葉です。
90年代カナダに住んでいた時ある冬の朝、隣のBobさんが雪かきをしていて、話しかけてきました。外は摂氏マイナス15度です。
Cold Eh ?
寒いね ?
最後にカナダの歌手を、何人かご紹介します。
まず女性歌手で一番有名なのはCeline Dion これは皆さんご存知ですね。
最近では若いAvril Lavigneの方が有名ですね。
男性ではダントツで、Justin Bieber
最後に私が好きなカナダ出身のカントリーシンガーを、2人紹介します。
Rankin FamilyとShania Twainです。
Rankin Familyは日本では余り知られていないと思いますが、カナダのノバスコシア州出身の5人の兄弟姉妹です。年配の方はわかると思いますが、カナダ版兄弟姉妹コーラスグループ”サーカス”です。
カナダのカントリー歌手、Rankin Familyの歌2曲をどうぞ、お聞き下さい。1曲目で最初に登場する2人の女性もノバスコシア州出身の歌手です。以外URLを参照下さい。
Rankin Familyは1曲目の1分14秒後に歌が始まります。
こちらはShania Twainです。
最後にカナダ国歌をお聞き下さい。
長いブログを読んでいただきありがとうございました。明日はアメリカの独立記念日について書きます。