
Just in case 「念のために言っておくけど」
これは私が社会人になり、初めてアメリカへ出張に行った時に最初に覚えた便利なフレーズです。
ビジネスで一番重要なのはコミュニケーションです。
このフレーズは外国人との間で発生する誤解を未然に防ぐことが出来る大事な一言です。

Just in case 「念のために言っておくけど」
これは私が社会人になり、初めてアメリカへ出張に行った時に最初に覚えた便利なフレーズです。
ビジネスで一番重要なのはコミュニケーションです。
このフレーズは外国人との間で発生する誤解を未然に防ぐことが出来る大事な一言です。
アメリカでのビジネス会話では野球用語が本当によく出てきます。
概算価格はball park figure
全く新しい展開はwhole new ball game
最近聞いた言葉ではpitch
元々は球を投げるという意味でしたが、ビジネスでは「提案する」という意味で使われます。
Not pitched yet は「未提案」という意味です。
Impeachmentという英語の意味は「弾劾」ですが、アメリカでは前代未聞の事態が今、起きています。
それは大統領を2度弾劾するというアメリカの歴史上初めての事態です。
弾劾が成立するには過半数の下院議員と3分の2以上の上院議員が賛成する必要です。
かつてアメリカ大統領で弾劾されたのは
①アンドリュー・ジョンソン第17代大統領
②ビル・クリントン第42代大統領
③トランプ第45代大統領
の3人のみで、いずれも上院の弾劾裁判が有罪を認めなかったため、解任はされていません。
リチャード・ニクソン第37代大統領は弾劾されていません。弾劾・解任される可能性が高まったため、下院司法委の弾劾調査開始から3カ月後に、下院本会議の採決を待たずに辞任した唯一の大統領です。
合衆国憲法第2条第4節は、「大統領並びに副大統領、文官は国家反逆罪をはじめ収賄、重犯罪や軽罪により弾劾訴追され有罪判決が下れば、解任される」と規定しています。
弾劾訴追権は下院が、弾劾裁判権は上院がそれぞれ持ちますが、今回、下院でこの弾劾決議案を可決しました。
次のステップとして、上院が弾劾裁判を行いますが、上院議員の3分の2以上の賛成が必要です。
上院は、定数100議席で、現在、上院の共和党と民主党の議員数は50対50で、共和党から17名の賛成 が必要です。
2020年のアメリカ大統領選挙は大混乱でしたがトランプ大統領とバイデン次期大統領を比較した記事を大統領選挙の前、昨年9月に私のブログでアップしました。ご興味のある方は以下URLをご覧下さい。
今年のアメリカ大統領選挙のユニークな点
勝海舟は福沢諭吉から、官軍に対し一戦もせずに江戸城を明け渡すとは幕臣としてあまりに情けないと責められたことがあります。
この時、勝はこう言って、全く反論しませんでした。
行蔵は我に存す。毀誉は人の主張、我に与らず我に関せずと存じ候。各人へ御示し御座候とも毛頭異存これなく候。
こうぞうはわれにそんす。きよはひとのしゅちょう、われにあずからず、われにかんせずとぞんじそうろう。かくじんへおしめしござそうろうと、もうとういぞんこれなくそうろう。
現代語に言い換えますと
我が行いは自らの信念によるものである。
けなしたりほめたりするのは人の勝手である。私は関与しない。どなたにお示しいただいてもまったく異存はない。
人は、その行動の結果を、後でとやかく言われやすい。ああすればよかった、こうすればよかったのではないかと、言われるのは常ですね。
そんな時、普通の人は、怒ったり、反論したり、ひどく動揺してしまうと思います
Part 1でも書きましたが、勝海舟は一生の間に20回も刺客に襲われ、生き残り、江戸城無血開城の交渉を始めとして数々の交渉を単身で行ってきました。
この言葉をさらっと言えたのは、本当に肝の座った人物であったのだと改めて思います。
今日は勝海舟の交渉術について、書かせて頂きます。
勝海舟と言えば、江戸城の無血開城を西郷隆盛と交渉して実現した人物として有名ですね。
ところで、皆さん、彼が交渉を始める前に必ずする、ある行為のことをご存知でしょうか?
これは彼の自叙伝である氷川清話にも他の本にも書かれています。
勝は交渉の依頼を受けた時、それを受ける前に必ずこう言うのです。
私がこの交渉事を受ける前に、一つ約束して下さい。私に交渉の全権をお与え下さい。そして、交渉が始まった後、途中で口出しはしないで下さい。その代わり私は交渉の結果の最終責任をとります。この条件をのんで頂けないならお断りします。
現代の政治家でも、ビジネスマンでもこんなことを明確に言える方はいるでしょうか?
多くの場合、こんな大胆なことを言えず、交渉が始まった後、後からいろいろ指示が上司や関係部門から出てきて、場合によっては背中に味方から矢が飛んできて、前に進めなくなり、板挟みとなり、身動きできなくなったケースを私はたくさん見てきました。
私も勝先生(私にとってはMentorですのでここではそう呼ばせて頂きます)の様に、交渉事を始める前に、『私を信用して、私に一任下さい。全責任は取りますから、交渉の途中で口出しはしないで下さい。この条件を受けて頂けるなら、お受けいたします』こんなカッコいいことを言ってみたいといつも思います。
しかし、こんな言い方、私はとてもできませんし、こんなことを言える方も、実際に言っている方も現代ではあまり聞きませんね。
当時、勝海舟がこれを出来たのは、実績と自信、そして絶大なる信頼を皆から勝ち得ていたからだと思います。
西郷隆盛との江戸開城交渉でも、勝海舟はこの条件を幕府に飲ませてから交渉に臨みました。
当時、幕府にはまだ軍艦もありましたし、徹底交戦派もいた訳ですから、それらの意見を全て聞いていたら前には進みません。
他の人間が交渉を担当していたら、幕府の複数の人間の意見を調整しながら前に進んでいたら、西郷隆盛は江戸へ攻め込んでいたのではないでしょうか。
Part 4では勝海舟の言葉について書かせて頂きます。
勝海舟は咸臨丸を操縦して、遣米使節団の一員としてアメリカへ向かいます。
最初に上陸したのは西海岸のサンフランシスコでした。
日本から来た初めての使節ということで一行はアメリカ人から大歓迎を受け、サンフランシスコからは大陸横断鉄道でワシントンD.C.へ向かいます。
皆さん、アメリカに到着して、勝が1番驚いたのはなんだったと思いますか?
それは、初代大統領ジョージワシントンの御子息は?とアメリカ人に聞いても誰もわからないという状況でした。
既にアメリカでは国民がリーダーを選ぶ民主主義国家であった訳ですから、あたり前ですが、当時、日本は徳川時代ですから徳川家康から続く世襲の政権であったので、どうしてジョージワシントンの子孫をアメリカ人は知らないのかと、勝は非常に驚いた訳です。
実は、ジョージワシントンは子連れの未亡人と結婚し、実の子はいません。もしジョージワシントンに実の息子がいたら、ワシントン王朝ができて、世襲されていたのではないかということをいう歴史家もいますが、アメリカではそれはないと私は思います。
勝が首都ワシントンDCで宿泊したホテルはホワイトハウス近くのWillard Hotelといいますが、このホテルは実はまだ存在します。
私はこのホテルのレストランで一度、食事をしたことがあります。
勿論、建物は当時から立て直されていますが、1860年に日米修好通商条約の批准書を交換するため渡米した勝を含む遣米使節団一行が宿泊したホテルであることを示す展示がホテルの中にありました。
勝はアメリカから帰国後、老中からアメリカでの状況を報告するよう依頼を受け、報告します。
ここで、勝はすました顔で、アメリカは日本とさしたる違いはございません。しかし、アメリカでは大統領を初めとして人民がリーダーを選び、日本と違い、その地位に相応しい優秀な方が国を統治しておりますと、大変失礼な説明をして老中を怒らせてしまいます。
アメリカ人以上にストレートに発言する勝らしいエピソードだと思います。
次回、勝海舟Part 3では、勝の交渉術について書かせて頂きます。
今日から英語からすこし脱線して、勝海舟の話を書かせて頂きます。
勝の生家は旗本ですが、実は祖先は武士ではなかったことをことを皆さんご存知でしょうか?
勝の曽祖父・銀一は、農家の出身で江戸に出て、高利貸しで成功、巨万の富を得て、三男の平蔵に徳川家の御家人の男谷(おだに)家の株を買い与えました。その孫の末子が勝海舟の父勝小吉でした。
皆さんが学校で習った江戸時代の士農工商は必ずしも絶対的な固定階級ではなく、武士の位も金で売買されていた訳です。
勝小吉の家は大変貧しかったのですが、海舟は大変勉強熱心で、当時日本で唯一西洋のことが学べるオランダ語を学ぶ為、医師から『ズーフハルマ』(全58巻)というオランダ語の本を1年間10両で借り、1年間で写本を2部完成させてしまいます。大変な根気です。一冊は自らのオランダ語の勉強に使い、もう一冊は売ってお金にしています。
更に海舟は次に身につけたオランダ語を通じて航海術を学び、幕府の航海術の教師として取り立てられ、日本人として初めて咸臨丸でアメリカに渡ることになります。
現代に勝ほど貪欲に知識を吸収して、新しいものにチャレンジする人間はいるでしょうか?
勝は学問だけでなく、武道、剣の道も極めています。
私は勝の生き方に大変興味を持ち、勝の自叙伝氷川清話は2度読みましたが、この本を読みますと、勝がどれだけ肝の座った、そして非常に運の良い男であったかが、よくわかります。
実は勝は一生の間に何と20回も刺客に狙われています。幕末では大勢の人々が亡くなりましたが、勝は生き残りました。坂本龍馬も刺客の1人だったと言われていますが、勝を殺しに来た坂本龍馬を弟子にしてしまうとはなんという大人物だったんでしょう。
今日はこのくらいにして、次回Part 2では勝が渡米で学んだことを書かせて頂きます。
Civilizationという英語は皆さん学校では”文明”という意味を学びますね。例えばWestern civilizationと言えば西洋文明ですね。
ところで、Civilizationには実はもう一つの意味があるのをご存知でしょうか?
私がCivilizationという英語のもう一つの意味を意識し始めたのはカナダのトロント空港にあったこんなサインでした。
Welcome back to the civilization !
文字通り訳しますと”文明へお帰りなさい”
空港にこんなサインがあつても自分は未開の地から帰ってきた訳ではないですからなんかしっくりきませんね。わたしはずつとこのサインのことを疑問に思っていました。
実はCivilizationにはもうひとつの意味”文化的生活” 更には”日常の生活、普通の生活”という意味があったのです。
インディージョーンズのような冒険家がジャングルの奥地での長い探検から帰ってきた時に友人が彼にかける言葉がWelcome back to the civilization. “文明的な生活に戻れて良かったですね”という意味には文明的な”生活”という意味が加わります。
昔、チリの鉱山で映画にもなった劇的な大事故、そして救出劇がありましたが、奇跡的に全員が無事生還しました。
救出された炭坑夫1人が救出カプセルから出てきた直後にかけられた言葉も
Welcome back to the civilizationでした。
この意味は文明への戻りと訳しますと違和感があります。これは”文明的な生活”
もっといいますと、”異常な状態、非日常”から”普通の生活”に戻れてよかったですねと言っている訳です。
非日常の旅行先から普段の生活に戻ったときでもこのフレーズは使えます。
私がカナダのトロント空港で見たサインの意味は”文明へお帰りなさい”ではなく、”旅行先の非日常から普段の生活にお帰りなさい”という軽い意味だったのです。
Adamantlyという副詞で使われることもあります。
その場合は”断固として”という意味で決定したことについての強い意志を示します。
昨年、私がアメリカのお客を何とか説得しようとしていた時、一緒に説得を試みていたパートナー企業の幹部からもこの言葉がでました。
This customer adamantly opposed to the our new decision.
“この会社は我々の新しい決定に断固として反対している”
別の日本語に訳しますと
“この会社は既に我々の新しい決定への反対を決めていて、それを覆すのは一筋縄では行かない”
今日は英語から離れて、アメリカ大統領選挙について書かせて頂きます。
■現地時間の9/29夜、日本時間の9/30朝、トランプ大統領とバイデン大統領候補が面と向かっては初対決となる第1回テレビ討論会が行われました。その内容はテレビでもネットでも既に展開されていますのでここではあえて触れないことにしますが、予想通り、一部はひどい中傷合戦となったものすごい内容でした。
今回コロナ禍の中の選挙という点がまずありますが、皆さん今回のアメリカ大統領選挙は特に何がユニークだと思いますか?
それはお2人の年齢であります。トランプ氏、バイデン氏、共にアメリカ大統領候補としては最高齢となります。
トランプ氏は現在73歳、バイデン氏は77歳です。
トランプ大統領は3年前に大統領に就任した時、就任年齢69歳だった1位のレーガン大統領を抜いて70歳で大統領となり、歴代1位の高齢な大統領となりましたが今回どちらが大統領になってもそれを更新することになります。
ちなみに歴代のアメリカ大統領で就任時に1番若いアメリカ大統領は誰だと思いますか?
それはケネディ大統領で就任時43歳でした。今回の2人よりもなんと30歳も若い大統領だった訳です。
次にお2人のユニークな点をまとめてみました。
■バイデン候補のユニークな点は3点です。
1. これは既に申し上げましたが77歳と高齢であること。
2. WASPでないこと
WASPとはWhite Anglo Saxon Protestantの略で、白人、イギリスアングロサクソン族、宗教はプロテスタントを信仰している人々という意味で、アメリカでは主流派です。バイデン候補は白人ですが、アイルランド系で、カトリック教徒です。アメリカには他にもアイルランド系の大統領として、ケネディ大統領、レーガン大統領、クリントン大統領の3名がいましたが、いずれにしましても少数派です。
3. 再婚したことがあること。
アメリカ大統領で再婚された方は非常に少ないです。バイデン候補は過去に事故で奥様とお子さんを無くして再婚されています。過去に奥様が亡くなられたあと再婚された大統領が二人、第10代ジョン・タイラー大統領、第28代ウッドロー・ウィルソン大統領がいましたが2人のみです。
一方、死別でなく再婚されたのはレーガン大統領とトランプ大統領の2人だけです。
■一方、トランプ大統領には6点のユニークな点があります。
1. 就任時最高齢の大統領
これは冒頭に書いた通りです。
2. WASPでないこと
トランプ大統領は白人でプロテスタント信者ですが、イギリスアングロサクソン出身ではありません。トランプ大統領の父方の祖父はドイツ生まれのドイツ人です。
3. 二回の離婚、三回の結婚
第40代レーガン大統領は一度の離婚歴がありますが、トランプ大統領は二回の離婚、三回の結婚をしている唯一の大統領です。
4. 外国人との結婚歴
トランプ大統領の最初の奥様メラニアさんはユーゴスラビア出身、三番目の奥様イウ ゙ァンナさんはチェコスロバキア出身の外国人です。外国人と結婚した経歴、そして今も元外国生まれの奥様を持つ唯一のアメリカ大統領です。
5. 公職に就いたことがないこと
俳優だったレーガン大統領がいるのではないかと言われる方もいるかもしれませんが、レーガン大統領は大統領になる前、カリフォルニア州知事をしていました。大統領に就任する前、公職に就いたことが全くなかった大統領は本当にトランプ大統領だけです。
6. 弾劾裁判で無罪
トランプ大統領の前に弾劾裁判を受けた大統領は過去に二人いました。一人目は1868年アンドリュー・ジョンソン大統領、二人目は1998年、皆さんもよくご存知のクリントン大統領です。二人とも弾劾裁判で無罪となりました。トランプ大統領も無罪を勝ち取り、トランプ大統領は弾劾裁判を生き抜き抜いた3人目の大統領となりました。
実はもう一人、弾劾裁判を受けそうになった大統領がいます。ニクソン大統領です。ニクソン大統領は弾劾される前に辞任しました。辞任した大統領はニクソン大統領以外過去に一人もいません。
■最後にまとめますと
2人のユニークな点はバイデン候補は3点、トランプ大統領は6点ですが、何とこのうち3点の共通点があります。①2人とも歴代最高齢であること、②再婚したことがあること。そして、③WASPでないことです。
全く違う候補と思いがちですが、よく見るとお二人とも今までのアメリカ大統領候補の主流派では無く、意外にも共通点があることがわかります。