
今年のアメリカ大統領選挙の行方はまだわかりませんが、2016年の大統領選挙の時にトランプに投票し、彼を最後に大統領にしたのはSilent majority”物言わぬ大多数”と呼ばれる人々と言われています。
私は丁度、トランプ大統領が誕生した2016年11月、アメリカに出張していました。当時アメリカのマスコミの論調はヒラリー圧勝でした。投票の翌日、ホテルで朝食をとった時、レストラン従業員の白人女性(多分40代か50代)に大統領選挙について意見を聞いてみました。彼女曰く、”ヒラリーはなんか好きになれないのよね” 実はこれが Silent majorityだったのかもしれません。
今年の大統領選挙でも又、この言葉が話題になると思いますが、Silent Majorityという言葉はいつからアメリカで使われる様になったのでしょうか?
それはニクソン大統領の選挙の時まで遡ります。
ニクソン大統領が「グレート・サイレント・マジョリティ」として、初めてこの言葉を使ったそうです。
ニクソンは、「アメリカ国民の大多数は、ベトナムからの即時全面撤退を求めていない」と主張しました。
そしてその時、その大多数をGreat Silent Majority と呼びました。
当時、兵役を回避しながら、親に与えられた金で大学に行きつつ、反戦運動に興じる学生らに対して、アメリカ国内では穏健的な中流層、そして保守的な低所得者層の労働者たちを含む広範囲な層が反感を強めていました。
ニクソンはこの言葉を巧みに使い、これら中流層、保守的な低所得層票を集め、ニクソンの支持率は50%から80%以上にまで一気に上昇し、1972年のアメリカ大統領選挙ではなんと50州中、49州を獲得し、圧勝します。
しかし、その後ニクソンはウオーターゲート事件で失脚、歴代の大統領で初めて辞任するという不名誉なことになりました。
まさに天国と地獄の両方を経験した大統領になりました。
