Civilizationという英語は皆さん学校では”文明”という意味を学びますね。例えばWestern civilizationと言えば西洋文明ですね。
ところで、Civilizationには実はもう一つの意味があるのをご存知でしょうか?
私がCivilizationという英語のもう一つの意味を意識し始めたのはカナダのトロント空港にあったこんなサインでした。
Welcome back to the civilization !
文字通り訳しますと”文明へお帰りなさい”
空港にこんなサインがあつても自分は未開の地から帰ってきた訳ではないですからなんかしっくりきませんね。わたしはずつとこのサインのことを疑問に思っていました。
実はCivilizationにはもうひとつの意味”文化的生活” 更には”日常の生活、普通の生活”という意味があったのです。
インディージョーンズのような冒険家がジャングルの奥地での長い探検から帰ってきた時に友人が彼にかける言葉がWelcome back to the civilization. “文明的な生活に戻れて良かったですね”という意味には文明的な”生活”という意味が加わります。
昔、チリの鉱山で映画にもなった劇的な大事故、そして救出劇がありましたが、奇跡的に全員が無事生還しました。
救出された炭坑夫1人が救出カプセルから出てきた直後にかけられた言葉も
Welcome back to the civilizationでした。
この意味は文明への戻りと訳しますと違和感があります。これは”文明的な生活”
もっといいますと、”異常な状態、非日常”から”普通の生活”に戻れてよかったですねと言っている訳です。
非日常の旅行先から普段の生活に戻ったときでもこのフレーズは使えます。
私がカナダのトロント空港で見たサインの意味は”文明へお帰りなさい”ではなく、”旅行先の非日常から普段の生活にお帰りなさい”という軽い意味だったのです。