4月はビジネスで役に立つ英語のフレーズのご紹介から少し離れて、アメリカ大統領選挙の話から始まり、カナダの話、昨日は大きな話題になった石油価格の話、石油の量の単位の話をさせて頂きましたが、脱線したままですみませんが、今日はお米とお米の単位の話をさせて頂きます。
今世界中はコロナ騒ぎで日本も海外との人の交流は実質ストップし、江戸時代の鎖国の様な状況になっていますね。
ところで、江戸時代といえば、江戸時代の大名は何万石という石数で比べられていましたが、皆さん1石という単位がどういう単位であったかについて考えたことはあるでしょうか?
実は1石には深い意味があります。
米1合150gがだいたい大人の1食分で、現代人はパンやパスタも食べますので3食ご飯は食べませんが、江戸時代の人は1日で3食べていましたから、江戸時代に1年間に大人が食べる米の量は3×365=1095合、1石は1,000合でした。
つまり、1石は大人1人が一年間に食べるお米の量であったのです。
加賀100万石といわれていますが、これは加賀藩には100万人を1年間食べさせていけるお米の生産力、経済力があったということであります。
又、1石とは1反(タン)という面積でもあります。1反とはどんな広さだと思いますか?
一年間に一期作で一石の米を収穫出来る田んぼの面積が一反です。
その300分の1, おおよそ大人が1日に食べるお米の量を収穫出来る面積が1坪です。
換算しますと、1反 = 300坪 = 600畳 = 10アール = 約1000平方メートルです。
現代ではお米の面積あたり収穫量は3.5倍に増え、一方、日本人のお米の消費量は約半分まで減りましたが、江戸時代では1石=大人1人が1年間に食べるお米の量=それを作れる面積が1反だった訳です。
ちなみに写真にございます米俵1俵の重さは60kgで1石は150kgなので、1石は米俵2.5個となります。
これは初めて知りました!
とても面白い!!
「加賀百万石」の大きさを実感できました。
ありがとうございました。